今日はわいのまあまあ仲のいい、クラスのお調子者のKについて話していこうと思う。
そいつと出会ったのは高校生活1日目。
(みんなが期待する運命の出会いとかではない)
県外からその高校に通うことになったわいは緊張のあまり、席につくなりメデューサと目があったかのごとくカチンコチンになってしまった。
中学時代、落ちていた消しゴムに下ネタを書き、「手榴弾だぁ〜」などとほざき散らしては女子に投下させて遊んでいた(当然チクられ部活中に担任に呼び出されて怒られた)わいからは想像することもできないだろ?
(読者:初耳だし!)
(くぅあぁぁぁ!)
(最初が肝心なのに、何やってんだ俺は!)
そんなこと思いながら、まるで新しい世界にすでになれたかのようにすかした顔でクラスを見渡し、可愛い子がいないかさりげなくチェックしていたところにKが現れた。
Kは静まり返ったHR(ホームルーム)をまるでジャイアンのリサイタルかのような大きな声でウイイレ(サッカーゲーム)の話をしながら登場した。
わいは確信した。
(こいつがボスか!)
周りの空気も読まず大きな声で話を続けるKにわいは完全にビビっていた。
(こいつに目をつけられたらやばい)
そう思ったわいはKに目をつけられないことだけを意識し、自分の存在を悟られないようにした。そう、いわゆる陰キャというやつだ。
(そんな経験ない?そんな奴は幸せものだね)
さらにすかしのかかった顔で自分の机を見つめていると、なんとKがわいの目の前に座ってきた!
(最悪だ。終わった。)
なんとKはわいと同じ名字だった。
席についてもウイイレの話が止まない。
わいはふと思った。
(あれ、こいつもしかしてサッカー部?)
小学校3年生からボールを追いかけまして過ごしていたわいは、当然高校でもサッカーを続けるつもりだった。
(こいつとは一緒にやりたくねー!)
陰キャにとって1番の天敵である陽キャとは住む世界を共にできないことは言うまでもない。
そんなやつとサッカーだと!
冗談じゃない!
とっくに入部届けサッカー部に出しちゃったよ!
登校日1日目と言うこともあり、校内オリエンテーションや学校説明、1年生の歓迎会などの行事があったが、それどころではない。
対面式
新入生は名前と出身中学、入りたい部活を叫んで体育館に入っていく。
当然わいの前にはKがいた。
K:「1年○組!K!入りたい部活は!」
わい:(サッカー部だろちきしょー!)
K:「テニス部です!」
わい:(ん???????????????)
ただの勘違いだった。
(俺は今まで何にビビっていた?)
Kが陽キャでありわいの天敵であることに変わりはないが、何かがふっと軽くなった気がした。
結局その後1ヶ月ほどKにビビる生活が続き、席が前後ということもあり、なんやかんやKとは仲良くなった。
今でこそ3年間同じクラスで昼飯はいつも一緒に食っている仲だがKとは何か特別な縁があったのではないかと思う。
多分これからの話でもちょくちょく出てくることになるKとの出会いこんなもんでいいかな。
(これ全部Kの説明かよ!)
特に面白くない内容ですまんが、わいは最初の1ヶ月で、陽キャにビビる陰キャの気持ちを学んだ。
貴重な経験だった。
わいはいつだって陰キャの味方だ。
雑な終わり方ですまん。
次はもう少し面白かったエピソードなどを話していこうと思う。
ではまた次回😎
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